国見の木藤健太監督(写真=会田健司)
8月2日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準々決勝第1試合で、国見(長崎)は矢板中央(栃木)と対戦し、0-0からのPK戦を3-2で制し準決勝に進出した。
ここまでの3試合を無失点で勝ち上がってきた国見はこの日もキャプテンのDF平田大耀(3年)を中心に鉄壁の守備を披露。矢板中央の力強い攻撃を受けながらも最後まで集中を切らさず、この試合も無失点で切り抜けた。試合後、木藤健太監督は「本当は70分で勝ちたいという思いでやっていたんですけど、やっぱり(矢板中央の)守備が堅くてなかなか入っていけなかった。先に失点しないというところでは、みんなで考えながら守ってくれた」と試合を振り返った。
そして「両CBとGKを中心に連携を取りながら、この舞台の中で少しずつ変わってきている。一戦目が一番硬くて対応も悪かったんですけど落ち着いてきて、守備の状況判断が良くなってきたのかなと見ていて思います。前までは『なんでそんなにバタバタするんだろう?』と思っていたんですけど、誰が出るのかというところでスッと出られるようになって、前線の選手の守備の意識が変わってきましたね。多分『全国大会に来たらサボったらやられる』と思っているので、後ろだけじゃなく"お前たち(前線の選手たち)次第だぞ!"というのがあると思います」と、4戦連続無失点と好調の守備は前線の選手たちの意識が変わった事が大きいと話した。
これで優勝を果たした2004年大会以来の4強入りとなった国見は、3日に桐光学園と決勝進出をかけて戦うこととなった。指揮官は「やっぱりテクニカルだし、組織的にすごくやってくるチームで、上手さだけじゃなくて賢さとかそういうのがあるチーム。やっぱり優勝もしていますし、そういう経験を持たれている監督さんなので、タフに、なおかつ隙を突いてくるしたたかさを持っている。楽しみですね」と桐光学園の印象を語った。
(文・写真=会田健司)
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)