桐光学園の鈴木勝大監督(写真=多田哲平)
桐光学園(神奈川)は8月2日、令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)の準々決勝で尚志(福島)を1-0で破り、4強入りを果たした。
真夏の日差しが照り付けるなかで70分間、守備の強度を落とさなかった選手の奮闘も素晴らしかったが、それと同じくらい印象的だったのは鈴木勝大監督のコーチングだ。
まずはキックオフ前のベンチにて。「初めから熱い試合に持ち込むことを狙っていた」というこの試合前、鈴木監督はかなりの熱気がこもった声で『気持ちでフットボールをやれ!ここからは理屈じゃないぞ!成長してこい』と発破をかけて選手をピッチに送り出した。
選手を奮い立たせるこの鼓舞によって、チームのボルテージが一気に上がっていったのが傍目からでもうかがえた。さらに鈴木監督は、整列の前にはスタメン一人ひとりに声をかけて拳を突き合わせる。その際にも、MFの選手には「ゲームメイク頼んだぞ」、FWの選手には「お前が決めろよ」といった具合に各選手によって違う言葉をかける。これによって選手がモチベーションを高めたのは間違いない。
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)