桐光学園の鈴木勝大監督(写真=多田哲平)
桐光学園(神奈川1)は令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)で3大会ぶりの優勝を目指したが惜しくも準優勝に終わった。
3大会ぶり15回目の出場となった今大会は、初戦(2回戦)で成立学園(東京2)を3-1で破り、3回戦では帝京大可児(岐阜)に3-1で勝利。準々決勝ではプレミアリーグ所属のタレント軍団・尚志(福島)を1-0で撃破し、準決勝では古豪復活を掲げる国見(長崎)との接戦をPK戦の末に制してきたが、快進撃を続けていた明秀日立(茨城)に決勝でPK戦の末に敗れた。
鈴木勝大監督は試合後に「正しいのは優勝だと思う。頂点を目指してやっていますし。準優勝は初戦で負けるのと同じ。この2位の悔しさと、明秀さんの喜んでいる声を、心と耳に刻んで、また明日から努力していきたい」と語る。本気で日本一だけを狙っていただけに、強い悔しさを滲ませた。
もっとも行き過ぎた勝利至上主義では決してない。鈴木監督は確かな育成手腕を持つ指導者であり、優勝を目指した先に見える景色があると理解したうえで、選手をモチベートするためにあえて強い言葉を使っているのだ。
さらに優勝まであと一歩に迫ったのだから、積み重ねてきたことは間違いではない。あとはクオリティの追求とメンタリティの強化。
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令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)