ガンバ大阪ユースGK荒木琉偉

 クラブチームの夏の日本一を決める第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会ガンバ大阪ユースの優勝で幕を閉じた。

 大会を振り返ると、目立ったのはU-17組の活躍だ。

 優勝したG大阪では1年生のGK荒木琉偉が活躍。191cmのサイズを生かしたセービングを武器にゴールを守り、チームの優勝に貢献している。決勝では3失点を喫したものの、リバウンドメンタリティーを発揮して気持ちを切らさずに最後まで戦った。PK戦では5本目のキックを止めるなど、苦手なペナルティーキックでも存在感を示して大会のMVPを獲得。今年6月のAFC U17アジアカップでは第3GKとしてチームを盛り立てた一方で出場機会を登録メンバーで唯一得られなかっただけに、11月の本大会に向けてアピールに成功したのは間違いない。

【フォトギャラリー】FC東京U-18 vs ガンバ大阪ユースU-18

 早生まれでU-17W杯の出場資格を持っているMF宮川大輝(3年)も違いを見せた選手のひとりだ。調子が上がらなかったグループステージは第2戦目までベンチスタートだったが、3戦目から先発復帰して目覚ましいプレーを披露した。とりわけ素晴らしかったのが、決勝トーナメントの1回戦だ。広島ユースに対し、ボランチの一角で躍動。攻撃面ではアイデアに富んだパスでチャンスを作り、苦手の守備ではハードワークを怠らずにチームのために汗をかいた。今までは攻撃で評価を得ていたが、今大会は献身的なプレーで自身のイメージを変えた意味は大きい。「普段からあれくらいのプレーを求めたい」と町中大輔監督から愛ある言葉でさらなる成長を促されたが、優勝したチームに貢献できた点はプラスの材料だ。

【次のページ】 1年生GK荒木琉偉、トップチームデビューのMF佐藤龍之介など クラセンU18で活躍が目立ったU-17組 (2)

▽第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会