青森山田は流通経済大柏を下して首位に再浮上。2年ぶりのリーグ制覇を目指す(写真=多田哲平)
流通経済大柏との激闘後、青森山田の正木昌宣監督は優勝争いに言及。「フロンターレと尚志が本当に負けないですね。勝っていてもずっとピッタリとくっつかれていて、痺れを切らしてウチが(レイソル戦で)先に負けてしまいました」とライバルの粘り強さに舌を巻く。
それでも「試合数的に自力優勝の権利はうちが持っているので、この状況を楽しむくらいの気持ちでやれたらと思う」と冷静に振る舞う。
もちろん追われる重圧がないわけではないが、青森山田という常勝軍団において、それは付き物。17年間コーチとして黒田剛前監督とともに伝統を築いてきた正木監督は「プレッシャーは黒田先生がいた時からずっとあるし、自分も経験してきた。だからこそ、追いつかれる前に気づかなければいけないこともあるので、そこは選手たちに伝えないといけない」と、豊富な経験に自信を持ちつつも警戒を強めている。
毎年のようにタイトル争いを繰り返すからこそ、チームに身につく勝負強さがある。追われるプレッシャーがエネルギーになる側面もある。
「来週もきっとしんどい。毎週が全国大会の決勝戦みたいですよ。どこもみんな必死ですし、楽な試合をひとつもない。ただ、選手もチームも間違いなく成長するリーグですから、今後も頑張ります」
充実感をうかがせる表情でそう話した正木監督は、今後のチームの成長に期待を寄せつつ、熾烈な争いに向けて意気込んでいる。
(文・写真=多田哲平)
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