洛南キャプテンDF小林兼伸(写真=会田健司)
10月1日、第102回全国高校サッカー選手権京都予選の2回戦が行われ、亀岡会場の第2試合で朱雀と対戦した洛南は1-0で勝利し3回戦に駒を進めた。
2回戦から登場のため、これが初戦となった洛南。キャプテンマークを腕に巻き、背番号9を背負い、CBとして最終ラインを統率したのがDF小林兼伸(こばやし けんしん/3年)だ。
CBでは珍しい9という背番号を背負っているため、FWからコンバートしたのかと思えば、「小中高と一緒にやってきた先輩が付けていて、僕は背番号にこだわりはないので受け継ぎました」と去年小林がCBコンビを組んだ前キャプテンが背負った番号が9番で、それを受け継いだのだそうだ。
朱雀との試合は相手が5-4-1で守備を固めてきたことで攻撃の時間が長かった洛南だが、「前と後ろで意識が違うところが出てしまった」とバランスを取りながらセカンドボールを拾いたいと考えていた小林と、人数を掛けて崩し切りたい攻撃陣に意識の差があったと振り返ったキャプテン。
「去年は個でも行けるところがあったんですが、今年は攻撃も守備も個が特化していないので総力戦。引いて守っていたので相手はPK狙いだったと思うんですけど、カウンターから危ない場面も何回かあったので、ペナを固めている相手に回して回してってやるよりは、シンプルにクロスからセカンドを狙った方がいいのかなと」
洛南イレブン(写真=会田健司)
「去年も自分は試合に出ていて、ベスト8までいってあの太陽が丘で試合が出来たのは良い経験になって楽しかったので、もう一回そこに行くためにもこの2回戦で手こずるわけにはいかいと思っていたんですが、硬くなってしまった」守備を固めてくる相手との試合に慣れていないところが出てしまった形となってしまったが、なんとか勝ち切った事で次につなげることが出来た。
京都屈指の進学校として知られる洛南。「受験のためにインターハイで引退したやつもいるのでそいつの分も」と引退した仲間の為にもベスト4進出を目指す。
次戦は京都朝鮮と3回戦で対戦するが、「インターハイの時も勝てはしたんですが、やりづらい相手だったので嫌なイメージがある」と相手を警戒した小林。
「一つでも多く勝って、たけびしやサンガスタジアムみたいな、沢山の人に見てもらえるような場所にいって、後輩にもそういう景色を見せてあげたい」と、高校最後の選手権では準決勝のたけびしスタジアム京都や決勝が行われるサンガスタジアム by KYOCERAで試合がしたいと意気込みを語った。
(文・写真=会田健司)