清水桜が丘で全国出場を目指す(写真=多田哲平)
「今年の夏、インターハイの前にこのスパイクに刺繍を入れてもらいました。人工芝での公式戦とか大事な時に使ってます。こうやって名前を入れることによって、自分に権田選手が乗り移る気がするんです。願掛けというか、そういうところも意識してシューズに名前を入れさせてもらった感じです。そりゃあ実物があるなら、もちろん欲しいですけどね」
高田が権田に惹かれているのは、冷静沈着なプレー面はもちろん、人間性も優れているからだ。
「チームを統率する姿は見ていて凄い。それに負けたり引き分けたりした時に落ち込んでいる選手が多いなかで、誰よりも先にサポーターに挨拶する姿には尊敬するし、自分もそうなりたいなと思います」
そんな想いがあるからこそ、今年は1年次よりもチームを引っ張っていこうと責任感を強め、現在は第102回全国高校サッカー選手権静岡予選で全国出場を目指して戦うなかでも様々な想いを背負っている。
「インターハイ予選ではあと一歩のところで全国にいけなかった。県の決勝の舞台ということで楽しさはあったけど、やっぱり思い返すと悔しさのほうが強い。だからこの大会で全国に行くのが目標です。それに先週にキャプテンの岡谷龍斗くんが怪我をしてしまって、そのキャプテンのためにも決勝に行くのも、自分のひとつの使命だと思っています」
想いを燃やす高田は、憧れの人の名前が入ったスパイクを手に、さらなる活躍を誓った。
(文・写真=多田哲平)
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▽第102回全国高校サッカー選手権静岡予選
第102回全国高校サッカー選手権静岡予選