柏U-18の藤田コーチ(写真=志水麗鑑)
高円宮杯 JFA U−18サッカープレミアリーグ2023 EAST の第17節、 柏レイソルU-18(千葉) は FC東京U-18(東京) に4-1で勝利。1-1で迎えた後半、51分にMF19吉原楓人(2年)が奪った勝ち越し弾を皮切りに、64分にFW9近野伸大(3年)、75分に途中出場のFW18ワッドモハメッドサディキ(2年)も立て続けにゴールを決めた攻撃力は痛快で、ホームの三協フロンテア柏スタジアムで雨が降りしきるなかでも見せつけた力強いアタックは見応え満点だった。
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しかし、試合後に柏U-18の藤田優人コーチが挙げた勝因は、「走る運動量、球際、チャレンジ&カバー、特にカバーの部分。勝敗を分けるのは、そういう面倒くさいところがすごく大切」と述べたとおり、むしろ守備だった。具体的にどんな指導をしているのか、一端を聞いた。
「今年、スタートしてから常に選手たちに言っているのは『守備はリアクションではなく、アクションだ』ということをずっと伝えています。守備と言ってもゴール前で守る守備ではなくて、我々の守備は下がらないんだと。今日もリアクションよりアクションの回数のほうが多い。
あとは、選手たちに守備に興味を持たせるということも、日々の練習からやっています。ボールを奪うことの楽しさ、駆け引き、相手を罠にはめるとか、そういうアクションを楽しめるように。例えば、ドリブルされた時に相手のアクションについていくのはリアクション。ではなくて、自分で縦に誘って縦で奪うとか、そういう守備のアクションに関する指導は日々の練習からしていますね」
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▽高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023 EAST
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