日大三のDF保坂翔馬(写真=志水麗鑑)
後半、相手のCK時にDF保坂は「足を動かせ!ファールなしだよ!」と味方に声をかける。それだけではなく、誰よりも高い打点のヘッドでクロスを跳ね返し、カウンターにつなげた。さらに1-0で迎えた75分の自チームのCKでは、ヘディングシュートでネットを揺らす。キャプテンが見せた圧巻の活躍を池村監督も次のように称えた。
「今日も最後のセットプレー。もちろん、いろいろデザインしてきましたけど、多摩大目黒さんはリーグ戦でも地区が同じなのでバレてしまっているなかで、しっかりとゴールを決めてくれた。どうしても勝ち上がりに行くにあたって、高校生は『自分が、自分が』とプレーに対して色気づいてしまうんですけど、キャプテンは常に精神的な支えで縁の下の力持ち。サッカーで言えばカバーリング、それだけではなく自分が出なければいけないところでも、しっかり身体を張る。そういうところでも、背中で見せてくれるキャプテンです」
2-0で勝利した多摩大目黒戦でDF保坂が見せつけたCB、そしてキャプテンとしてのハイスペックな能力はかなり凄い。11月5日に西が丘で行われる準決勝、堀越戦でも一見の価値があるプレーヤーなのは間違いない。
(文・写真=志水麗鑑)
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選