加えて、会場は岡山の隣に位置する広島。多くのサポーターが訪れ、バックスタンドを覆うようなビッグフラッグもあった。「ファジアーノのサポーターの声援の大きさに圧倒されて、完全に流れを持っていかれた」。

 今年の京都U-18はプリンスリーグ関西1部で断トツトップの51得点を奪った攻撃力が売り。無得点で終わる試合はなかったが、この日は思い通りに攻撃ができなかった結果、歓喜の瞬間は訪れない。

 後半は「相手は前半からガンガン、プレッシャーをかけてきて、後半は疲れるだろうとは予想していた」という飯田の読みが当たり、京都U-18がボールをもつ時間が増えた。ただ、粘り強い守備を続ける岡山の牙城を崩し切れない。「落ちてきた時に1点を仕留められなかったので、難しい展開になった」と飯田は続ける。

【次のページ】 「また、あと一歩の所で負けてしまった」京都U-18 DF飯田陸斗は後輩たちに想いを託しプロのステージへ(3)

▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)