残り10分を切ってからは、準備してきたパワープレーに切り替えた。180cmの飯田、188cmのDF4喜多壱也(3年)など大型選手がいるため、空中戦では京都に分はあったが、岡山の守備陣もGK21近藤陸翔(3年)を中心に我慢強く対処。後半33分に左CKから放った飯田のヘディングシュートも枠を捉えることができない。「1点獲れば、相手の勢いをなくせると思っていたけど、逆にファジアーノの勢い、圧に押されてしまった。セットプレーで1点も取れないのは、自分たちの焦りになりましたし、難しい試合にしてしまった」
無得点で大会を終えたのは昨年と同じで、「1点の重みをプレーオフでは凄く感じました。また、あと一歩の所で負けてしまったので悔しい気持ちでいっぱいです」と飯田は口にする。後輩たちにプレミアリーグという置き土産を残して、プロのステージに進むつもりだったが、果たせなかった。「圧倒的な強さがないと上がれないと感じたので、来年の1、2年生には本当に頑張って欲しい」(飯田)。来年こそは“あと一歩”の先に広がる舞台を後輩たちが掴んでくれると期待したい。
(文・写真=森田将義)
▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)