千葉・柏の葉会場では帝京長岡(新潟)と長崎総科大附(長崎)が激突する。第98回・99大会のベスト4が記憶に新しい帝京長岡は、FW堀颯汰(3年)を中心とした幅を使った攻撃でゴールを脅かす。一方の長崎総科大附も長崎県大会得点王のFW福島文輝(3年)を軸とする縦に速い攻撃は健在。ゴールラッシュが大いに期待できそうだ。

 千葉・市原(ゼットエーオリプリ)会場では渋いカードが組まれた。プレミア組の旭川大付を北海道大会決勝で下した北海(北海道)と対戦するのは大手前高松(香川)。プリンス北海道でトップスコアラーとなる18得点を奪ったFW野村光希(3年)ら個の力強さが印象的な北海に対し、FW山村音喜(3年)をはじめ、多くの選手がポジションにこだわらず立ち位置を変える大手前高松とスタイルは真逆。展開が読めない中、どちらが先にペースをつかむかに注目だ。

 埼玉・埼玉スタジアム会場では初出場の山形明正(山形)が米子北(鳥取)と対戦する。FW仲村渠健(2年)をエースに山形県大会を勝ち上がってきた山形明正だが、プレミアWEST7位・ヴィッセル神戸U-18、名古屋グランパスU-18からも勝利を奪うなど奮闘した米子北からゴールを奪うのは至難の業。まずはセントラルMF仲田堅信(3年)を起点とするパスの出所を封じていきたい。

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権