近江vs堀越(写真=矢島公彦)

 指揮官の着任とともに強化がスタートして8年目。今季はAチームがプリンスリーグ関西1部、Bチームが2部で戦い、滋賀を代表する強豪となった。

 金山は「1日1日、1個1個の練習をただ一生懸命やるだけでなく、課題を突き詰めて各自が頭を使って考えながら取り組んだ成果が、決勝進出という形に表れた」と話し、、前田監督の説明を裏付ける。山門は「プリンスリーグで強豪とたくさん戦えた経験がすごく大きい」と躍進の要因のひとつを挙げた。

 滋賀県勢は2005年度の第84回大会で、元日本代表の乾貴士(清水エスパルス)を擁して初優勝した野洲しか高校日本一に就いていない。出場校が現行の48校に定着した第62回大会以降、県勢の決勝進出は第79回大会準優勝の草津東、野洲に続いて3校目だ。

 山門が「青森山田は強いけど、勝つチャンスはあると思う。面白い崩しの形を見せたい」と自信を示せば、主将の金山は「自分たちの力を信じて戦いたい」とたぎる闘志を胸に秘めていた。         

(文=河野正 写真=矢島公彦)

▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権