近江は惜しくも準優勝(写真=矢島公彦)
第102回全国高校サッカー選手権の決勝が1月8日に国立競技場で行われ、近江(滋賀)は青森山田(青森)に1-3で敗れ、惜しくも初優勝を逃した。
試合後、前田高孝監督は青森山田の強さを「(青森山田は)ロングスローとかロングボールも脅威なんですが、それだけで勝ち上がってきたチームではない。彼らの上手さっていうのは、105m×68mのピッチの上で最短最速で技術を発揮するところ」と説明。そのように相手の強さを分析した上で、前田監督は「ピッチを分断して後半はコンパクトフィールドを作りながら局面で戦って勝つ確率を上げれるように戦った」とこの日の青森山田対策を明かした。
後半開始早々の近江。コンパクトな局面を作り、そこに複数人がボールに絡み、青森山田守備を完全に崩した。一度はMF山本諒のゴールで同点に追いついてみせた近江だったが、地力に勝る青森山田にその後2点を奪われ敗戦。惜しくも初優勝は逃したが、最後まで徹底したパスサッカーは見事だった。
(取材=古部亮)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権