3回戦の昌平と大津(熊本)のプレミア東西対決では前試合で劇的同点弾を決めた昌平のMF長璃喜の2試合連続の土壇場弾で大津に追いつき、PK戦で昌平が勝利。近江は2回戦に続き3回戦でも夏の全国王者の明秀日立(茨城)にPK戦の末に勝利を収め、勢いを加速させた。準々決勝こそPK戦は無かったものの、準決勝では青森山田と市立船橋が激闘を繰り広げ、最後は青森山田が勝ち上がった。
PK決着は前回大会が12試合、前々回大会が7試合だったのに対し、今大会は14試合。見事に冬の高校日本一の称号を手にした青森山田も5試合中2試合をPK戦で勝ち上がり、近江も強豪相手に2試合をPK戦で制し決勝まで登り詰めた。リーグ戦が主流になった高校サッカーで、経験することの少ないPK戦だが、トーナメント戦である選手権はPK戦に強くなければ勝ち上がれない。今大会はPKの重要性を再確認させられる大会だった。
(文=古部亮)
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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権