初めて指揮を執った大会で、武南と決勝を争う巡り合わせだ。関根コーチは「選手の時は埼スタの第3で、今回は第2グラウンドでの試合。武南とは選手として戦い、指導者としても戦えた。指揮を執らせてもらえてうれしい、守屋先生に感謝です」と感慨深そうに話した。

 その守屋監督に準々決勝で話を聞こうとしたら、「今回私は何もしてないんですよ。この大会は関根がやってくれたので彼に聞いて下さい」と言われ、決勝でも「関根でお願いします」。指導者として立派に育っている教え子に優しい視線を送った。

 関根コーチは長年サッカー部にかかわり、遠征の段取りや試合の準備などを一手に担う小田光彦部長にも謝辞を述べた。「自分がやれているのは守屋先生と小田先生のおかげ。ふたりには同じくらい恩義を感じています」と“チーム・西武台”を誇らしげに語った。           

(文・写真=河野正)

          

▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)