浮き沈みはあるが、個性的なタレントが融合すれば日本一も現実的な目標として視野に入ってくる。

 「去年からディフェンスラインが変わっているなかで、経験値が少ない選手が6試合を味わえたのは良かった。決勝トーナメント1回戦(準々決勝)の鹿児島城西戦とかも、負けたら帰らないといけないシュチュエーション。あのようなヒリつく展開のゲームを初めて味わう選手が半分ぐらいいたので、そこで勝ちきって、3位決定戦も買って終われた経験は次につながると思う」

 原監督が振り返った通り、この6試合の経験値は大きい。今季は高岡が代表活動やプロの練習参加などで不在になる試合も多くなるため、さらなる選手層の底上げは求められるが、彼らが残した爪痕はシーズン開幕に向けて大きな一歩になったのは確かだろう。

(文・写真=松尾祐希)

▽第45回九州高校U17サッカー大会
第45回九州高校U17サッカー大会