神村学園イレブン(写真=松尾祐希)

 2位で決勝トーナメントに進んだが、不安は尽きない。しかし、19日から合流した有村監督の下でチームは一気に巻き返す。コンディションが心配された名和田も準々決勝の鵬翔戦から先発に戻ると、0-1で迎えた後半17分に名和田がワンチャンスを仕留める。右サイドからのクロスを鮮やかにニアサイドで受けると、右足でネットを揺らした。勢い付いたチームは29分に逆転に成功。土壇場で同点に追い付かれたが、何とかPK戦を制して準決勝進出を決めた。

 続く佐賀東戦は鈴木と福島に加え、前の試合で負傷した新垣もベンチスタート。満身創痍の中でチームは前半を0-0で折り返すと、後半11分に名和田が先制点をゲット。大雨の影響で泥濘んだピッチをもろともせずに右足でネットを揺らした。チームも攻撃の手を緩めず、さらに2点を追加。磐石の試合運びで20日の決勝に駒を進めた。

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▽第45回九州高校U17サッカー大会
第45回九州高校U17サッカー大会