そして、迎えた決勝では大津と対戦。フィジカル面で優位に立つ大津に対し、序盤から苦戦を強いられる。ボールを保持できず、エースの名和田にも良い形でボールが入らない。それでも、黒木涼我(2年)と中野陽斗(1年)のCBコンビを軸に守備陣が粘り強く対応し、味方の反撃を待った。すると、前半29分に名和田が魅せる。一瞬の隙をついてニアサイドで受けると、間接視野でゴール前を把握して折り返す。鮮やかなラストパスに大成健人が合わせてこれが決勝点となった。
後半もタフに戦い続けたチームは無失点で12年ぶりに九州新人戦を制覇。「ボランチのところでボールを受けるのを怖がっていたので、ちょっと難しくなった。でも、後ろが今大会は少しずつ良くなってきて、失点しないような状況を頑張って作ってくれたのでそこは収穫だったと思います」とは有村監督の言葉。序盤戦は攻守で“神村学園らしさ”を出せなかったが、尻上がりに調子を上げて一気に頂点まで登り詰めた。
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▽第45回九州高校U17サッカー大会
第45回九州高校U17サッカー大会