札幌創成の鏑木正彦監督

 3月28日、第7回高校サッカードットコム杯in宮崎supported by アミノバイタルの決勝トーナメント3位決定戦がアミノバイタルトレーニングセンター宮崎で行われ、札幌創成(北海道)は常翔学園(大阪)を1-1(PK4-1)で下し、最終順位3位を勝ち取った。

【フォトギャラリー】札幌創成 vs 常翔学園

 20分にFW30加我咲大(新3年)の先制ゴールでリードした札幌創成は、前半終了間際に同点に追いつかれながらもPK戦で常翔学園を振り切り、大会最終戦を白星で飾った。

札幌創成の鏑木正彦監督

 試合後「ずっと体育館で(練習を)やっていたのでロングボールの対応はこっちに来てから慣れて来たかなと。ヘディングも勝てるようになってきたし、4日間を通してその辺は徐々に良くなってきた」と手応えを口にした鏑木正彦監督。

 「こっちに来てずっと思っていたのは、久しぶりに(外で)サッカーが出来て楽しいという雰囲気が全面的に出ているなと。冬の期間はやることがないので、ボールを触るよりバーベルを持っていることの方が多かった(笑)。苦しい2、3ヶ月を乗り越えてやっと外でサッカーが出来る。そういう気持ちで来ていましたので、勢いや元気はあった。サッカーの内容だったり、いろんな事だったりはあるんですが、久しぶりにサッカーが出来た事が彼らにとっては一番良かったと思います」

 久しぶりに外でサッカーを楽しむ選手たちの姿に指揮官も目を細めた。

 「去年は上級生が3人ぐらいしか出ていなかったこともあって、ほぼこの新3年生の代が試合に出ていたので、経験値的には物怖じしない選手たち」

 試合の経験を積んでいる選手が多い中、冬場には強靭なフィジカルと走力を手にした。

 「この大会はセットプレーでの失点が多かった。そういう部分でも大会を通して修正する課題も見えてきたので、良かったなと思います」

 この宮崎遠征で明確な課題も見つかり、札幌創成はここから成長を加速していく。

 (文・写真=会田健司)

▽第7回高校サッカードットコム杯in宮崎supported by アミノバイタル
第7回高校サッカードットコム杯in宮崎supported by アミノバイタル