「絶対に声を切らさないと、試合前からチームで決めていた。どんなに苦しい時間でも、みんな苦しいから自分だけサボれない。その空気を作ることを意識していました」

 一瞬でも気を抜いたらやられる。そんなシーンの連続だったが、後半を無失点で切り抜け、そして迎えた歓喜の瞬間。

 「ひとつ検見川の歴史を作れたのが嬉しい。それが自分たちの代ってことも凄くうれしいです。来てくれた人たちも、まさかここで勝てるとは思っていなかったと思うので、いい意味でそれをひっくり返せた」

 そう喜びを表現した守護神は「他県を勝ち抜いてきた強いチームとやれるので楽しみですし、自分たちのサッカーで戦って、楽しみながら勝つつもりでプレーしたいと思います」と関東大会を見据えた。

 準決勝を勝ち抜いた検見川は6日に習志野と決勝を戦い、5月25日から千葉県内で行われる関東大会に出場する。

 (文・写真=会田健司)

▽令和6年度関東高校サッカー大会千葉予選
令和6年度関東高校サッカー大会千葉予選