東洋大牛久の丸山和男監督(写真=会田健司)

 試合後「やっぱり関東に行きたかったので悔しいです」と話した丸山監督。それでも「明秀さんを相手に力強く良くやってくれた」とスタメンに7人の2年生が並んだ中、健闘をみせた選手たちを労い、「1年生が70人入ってきたので、応援のパワーもありました。それとファーストでは勝てないから二つ目で回収しようと割り切って意識したことで、反応も速く主導権を渡さずにできた」と屈強なフィジカルを持つ相手に対しても狙い通りに戦えたことに手応えを掴んだようだ。

 今大会を1回戦から3試合勝ち抜いてきた東洋大牛久。5月2日に行われた2回戦の藤代戦では3年生が模試と重なってしまった。そんな中、指揮官はその直前に行われるリーグの明秀日立戦をキャプテンの稲葉以外は2年生で戦うことを決断。その試合は0-2で敗れたものの、2回戦をそのメンバーで2-1で乗り切った。そして3年生が戻ってきた準々決勝は境に4-0で完勝。一丸となって困難を乗り越えたことで、チームは成長した。

 さらに「相手の分析をした上で、自分たちがやりたいことや、自分たちがやるべきことを整理できて、それを遂行してくれました」(丸山監督)ミーティングルームができたことで、毎練習前にミーティングで頭を整理し、試合に対しても相手を分析してから臨めるようになった。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会茨城予選
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