「この4月で監督に就いて7年目ですが、山梨学院にはトーナメント戦で全敗なんですよ。今年も既に2敗しているし、3回目は絶対に負けられなかった。選手もこの1戦に懸ける強い思いがありましたから」

 5バックで後ろに重心を置くのは仕方ないが、やみくもに蹴り上げるだけの戦い方を封印し、つなぐ場面ではしっかりボールを通わせる戦法も忘れなかった。

 山梨学院は現在首位のプリンスリーグ関東2部を戦うメンバーではなかったが、後藤監督は「粘り強く挑んでチャンスに点を取ってくれた」と振り返る。

 山梨学院戦も、関東大会出場を決めた韮崎戦も3人のCBはレギュラーではない。中でも右ストッパー柳田旅人だけが、トップチーム在籍歴のない3年生だが、初戦から準決勝までタイトで忠実な守備をこなし3試合連続無失点に尽力している。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選
令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選