韮崎との準決勝はどちらが勝ってもおかしくない内容だった。脚をつる選手も出たが、後藤監督は「したたかな相手にスキを見せず、よく頑張ったと思う。杉本も落ち着いて決めてくれました」と決勝点をものにした背番号11を褒めた。

 山梨学院戦でも1得点のMF杉本大地(2年)は、前線と中盤を幅広く動き回りチャンスメークとシュートの両方に貢献。後半12分には左足で惜しいシュートを放った。

 「あの得点はボールがあそこに落ちて来ると思った。フリーだったので確実に枠に飛ぶように打ちました。山梨学院戦のゴールもうれしかったけど、関東大会出場しか考えていなかったので、今日のほうがもっとうれしいです」

 守備陣の主力が壊滅状態になりながら、全試合無失点で決勝に駆け上がった。

 國延は「今年のチームにはすごい選手がいないけど、チーム一丸となって力以上のものが出せている。山梨学院戦も韮崎戦も、みんなで戦ってつかんだ勝利です」と胸を張った。

(文・写真=河野正)

▽令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選
令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選