今大会は3回戦から登場し、初戦は甲府城西に3-0で快勝し、古豪・甲府工との準々決勝も1-0で競り勝った。関東大会出場への最終関門、準決勝で当たる日本航空は容易ならぬ相手だ。どんな戦略を練ってこの大一番に臨んだのか。

 大石奨悟監督は「相手は縦に速くてヘディングも強い。ボールを保持する時間を長くし、セットプレーを与えないよう不用意なファウルを避ける戦いを目指しました」と指示して選手を送り出した。

 日本航空は主将でCBの加藤諒丈、MF飯野陸登(ともに3年)が大柄で、長身選手の少ない東海大甲府は分が悪い。そこでセットプレーの練習では、相手を見立てた守備を繰り返し行って決戦に備えた。

 4月6日の県ユースリーグ1部開幕戦でも、山梨学院BにCKから2失点。この反省もあってセットプレーには十分警戒し、周到な対策を講じてきた。

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▽令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選
令和6年度関東高校サッカー大会山梨予選