しかし、試合が進むにつれて日大鶴ヶ丘は運動量が落ち、間延びしてしまい堀越の反撃にあう。51分、FW10三鴨奏大(2年)に同点ゴールを許すとその後も4点を献上し涙を呑んだ。

 「試合のあらゆるスピードが早かった。そして個人としての能力も高くチームとしての共通認識ができていた」(須賀)

 「自分たちが得点しても相手は崩れないし、後半になっての強度とゴール前のスピードが違った」(吉見)

 須賀主将は悔しさを口にしながらも、少し晴れやかな表情で「交代枠を含めてチーム全体でもっと戦うことと、何点取られても自分たちは最後まで走り切ることを徹底したい」と前を向いた。

 昨年度の高校選手権3位の強豪との対戦で強豪校との差を痛感した日大鶴ヶ丘。この経験を糧にチームは今年最大の目標であるT4リーグ(4部)昇格に挑む。

(文・写真=古部亮) 

▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)東京予選