関東大会予選で5度目の制覇を遂げた正智深谷は、昨季の県S1(1部)リーグを最少の9失点で制したように、今年のチームもCB佐藤飛友(3年)を軸に堅い守りを誇る。関東大会予選では複数のメンバーが得点し、特定の選手に頼らなかった。関東大会の優秀選手、左SB鹿倉颯太(3年)の左足キックは強烈で、ゴール前のFKは見ものだ。

 関東大会予選準優勝の東京成徳大深谷は、持ち味の長いキックとセットプレーを生かした攻撃のほか、ここにきて丹念にパスを通わせる戦法も試している。増田蹴人(3年)は門番ばかりか、セットプレーでは得点源となるDFだ。関東大会で2勝し、中盤の心臓部を務めるボランチ稲積俊音(3年)とFW関根大和(2年)が優秀選手に選ばれた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
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