そんな彼が背番号8を纏うまでは紆余曲折があった。桐光学園OBの兄・倉持快(早稲田大→東京海上)に憧れ桐光学園に進んだ昨年、兄を勝るとも言えるスピードを持ち、入学当初から活躍が期待された。1年の関東ルーキーリーグではそのスピードを武器にSBやFWとして躍動し、トップの試合でもベンチ入りを果たした。しかし、層の厚い桐光学園に於いて進級=ポジション確保というわけにはいかず、ようやく出場機会を得たプリンスリーグ関東では、ボランチとしてボールを追った。そして迎えたインターハイ予選、ようやく兄と同じFWとしてピッチに立ち、チームを勝たせるゴールを奪った。それでも「もっとチャンスがあったのでそこを決めきれないといけないのでもっとこだわっていきたいです」と嬉しくないはずはないのだろうが厳しい表情で言葉を繋いだ。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)神奈川予選