クラウドエース株式会社吉積礼敏会長
岡本代表の講演から1カ月後、FC徳島の代表代理やゼネラルマネジャーらと初対面し、翌月には早くも協力を申し出た。
吉積会長はチーム強化に関しては専門職の方々に一任し、口は出さない。「5年後のJ1昇格を目指そう」をスローガンに、得意分野である先端技術を活用したサポートを迅速に提供している。
強化に何が必要なのかを思案した結果、今季から選手の細かなデータ分析を導入した。試合において球際の強さや枠内シュート数、オフザボールの動きなど約20項目をチェックし、数値をパラメータ化した。3~4人で採点・評価することにより、数値に大きな誤差は出てこない。採点は100点満点で、データ処理の専従班を置いて分析してもらっている。点数によって報酬も決まってくるそうだ。
「データ化すると全選手の数字が一目瞭然なので監督が数値の低い選手に対し、ここをもっと鍛えようとコミュニケーションを取れます。ある選手のデータが低ければ、そのポジションを補強すればいいわけです。補強面でもデータをフル活用してもらうようにクラブにはお願いしているんです」
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