そして「試合には出られなかったのにトロフィーアップさせてくれたり、写真撮影でも真ん中にしてくれたり…(島垣)亮吾ヘッドコーチには『本戦までにコンディション上げて頑張れ』と頭を撫でて励ましてもらいました。みんな自分のことを大切にしてくれるんだなと…だから今度は自分がみんなに感謝の気持ちを返していきたいです」と、キャプテンとしての重責も改めて実感する。
両親の『逞しい人に育って欲しい』という思いからつけられた『逞人』という名前。実はもうひとつの願いがある。「タクトを振る指揮者のように周りの人の前に立ち信頼されながら、人生を奏でて欲しい」。その願い通り山田はチームの先頭に立つ存在となった。
「まず怪我を完治させコンディションを回復して、インハイ、選手権で日本一になるためにプレイヤー、そしてキャプテンとして貢献したいです」
山梨学院のマエストロ山田逞人がタクトを振り、福島の地でどんな音を奏でるのか今から楽しみでならない。
(文・写真=西山和広)
▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選
令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)山梨予選