昌平MF山口豪太の強気な縦突破が同点弾に繋がった

 前半の長の同点弾を演出した山口は「お互い信頼し合えている。最後にチソが決めたシーンも自分も(ゴール前に)入っていたし、そこはお互の信頼があるから」とFC LAVIDAから一緒にやってきた長との信頼関係があってのゴールだったと胸を張った。

 どちらが勝ってもおかしくない内容で、むしろ決定機は神村学園の方が多かった。「やっぱり名和田君だったり2トップが強烈で嫌だった」と山口も相手の強さを認めつつ、それでも「飲み込まれた後に自分たちの時間になった時は全然負けてないと思ったし、自分たちの方が強いという気持ちでやっていたのでそこが大きかった」と気持ちで負けなかったことが勝利に繋がったと振り返った。

 そして山口には絶対に日本一になりたい理由があった。それは3年前の高円宮杯U-15。FC LAVIDAで決勝まで勝ち進むもサガン鳥栖U-15に1-4で敗れ、目の前で優勝を逃したからだ。「3年前、鳥栖に負けた時から日本一というのが(目標として)あったので、あの時負けた代で獲れたのが本当に嬉しいですし、点は取れなかったですけど、アシストで貢献できたので、そこは良かった」とゴールも決めたかったという思いも覗かせながら、当時のメンバーも多い中、悲願の日本一を達成できたと喜びを噛みしめた。

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▽令和6年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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