そんな丸茂が背負うのが背番号「9」。昨年のストライカー宮下拓哉(現・桐蔭横浜大)から受け継ぎ、日本代表でも活躍する小川航基もつけていた番号だ。

 「チームで求められてることは、ストライカーとして、もちろん点を取るってことは自分が1番求められているんだと思いますし、 守備の面でも自分がファーストディフェンダーとして一番最初に勢いを持って泥臭く守備して、攻撃でも泥臭く点を取って、チームを勝たせるっていうのが求められてることだと思います」

 そんな思いを背負って3年生となり、背番号9を背負った丸茂。リーグ戦、インターハイ予選と泥臭くピッチを巡り、インターハイへ本戦に出場。そのインターハイ本戦は、昨年あと一歩で日本一を逃した桐光学園にとっても譲れない舞台だったが、3回戦・作陽戦で丸茂に怪我が襲う。準々決勝・昌平戦を欠場した丸茂に待っていたのはリハビリとトレーニングの日々。選手権に間に合わせるため辛い日々に耐えた。

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▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選