「今日、試合始まる前にも監督から、全国で去年悔しい思いして、今年はやろうってなってる中で、インターハイで怪我して戦えずに悔しい思いをして、死ぬ気で怪我中もトレーニングをして、この選手権に賭けているてことを『お前のリハビリはこのためにやってきたのだろう』って活を入れてもらいました。この大会で、あの時の悔しさも含めて全て出して、今怪我している7番の増田(遥希)や外から応援してくれてる仲間に全国の舞台を用意するために、みんなの気持ちを背負ってやっていくのが試合に出てる自分たちの使命かなと思います」

 そんな丸茂に今一度目標を聞いてみた。

 「兄(丸茂拓翔/現・上武大)もここのサッカー部で一緒にメンバー入ってて悔しい思いをして、兄や両親からも頑張れっていう言葉をもらいました。お世話になった先輩たちからもメッセージありました。その人たちの気持ちを背負って戦って全国に行きたい。全国行けばみんな見に来てくれると思うんで。自分が背負う9番は桐光学園の中でもストライカーがつけるという大事な番号なんで、それを証明したいです。このあと3試合で、まず1点で満足するんじゃなくて、どんどん、1点取ったら2点、2点とったら3点。チームを救っていけるストライカーになっていきたいです」

 丸茂晴翔はいくつもの思いを背負い、攻守に泥臭く全国を目指す。

(文・写真=西山和広)

▽第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第103回全国高校サッカー選手権神奈川予選