しかし、2年生になって迎えたインターハイ予選の準決勝、静岡学園戦で丹羽は思い切り悔しさを味わう。
「何もできなかったですね。やっぱりもうそういう強いところになると自信がなくなっちゃってて、2年生の頃は」
そこで壁にぶち当たった丹羽は、自身の身体的な成長も活用しプレースタイルの変革に挑戦する。
「身長はそこまで大きくはないんですけど跳躍力とか、フィジカル面で強くなったので、 細かいところでちょっとテクニックを出したり。プレースタイルを変えたというよりは、付け足した感じです。テクニックを使わずやれるようにならないと止められた時にパターンがなくなっちゃうので、パターンを増やすようにしました」
そして迎えた今年、3年生となった丹羽は名実ともにチームの中心となり、菊川監督も「なんかやるんですよ、なんか(笑)。なんかリズムも独特だし」と期待を寄せている。しかし....。
「8月は僕らいつも熊本に遠征行くんですけど、その途中で大学生と(練習試合を)やった時に怪我をして。そこから2か月間ぐらいなにもやってないです」(菊川監督)
右足の中指を骨折した丹羽は、ボールを蹴れない間、ひたすら筋トレに励んだ。
▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選