「怪我してて途中から(の出場)になって、でも自分は点を取ることが仕事だと思ってるので、点を取るっていうのは、最初から出ても途中から出ても変わらないと思います。自分もああいうゴール前とか、得点力が武器なので、(今日は)自分の武器は出せました」
しかし、この日のゴールも関塚にとっては単なる通過点だ。
「1年生の時も2年生の時も膝を怪我してて試合に出られず、今回も足首を怪我して先週復帰したばかりで。ちょっと今日も痛みがあったので不安でしたが、アドレナリンでなんとかなりました(笑)。初めての県予選なので、まず県で勝って全国で結果を残したいです」と意気込んだ。
まるでサッカー小僧のような表情で話す関塚力登。今年の春先は、毎試合ゴールを重ね「力登が決めると勝つ」と言われ続けるも、無念の戦線離脱。ゴールハンター関塚力登は少しの間、その歩みを止めてしまったが、チームのため、そして自らの夢を叶えるために、再びその一歩を踏み出した。
(文・写真=西山和広)
▽第103回全国高校サッカー選手権山梨予選
第103回全国高校サッカー選手権山梨予選