彼ならではの戦術眼の高さと判断力が十分に発揮されたシュートは、浜松開誠館にとってもガックリと肩を落とさざるを得ない一撃だった。
今シーズンは所属する高円宮杯U-18サッカーリーグ2024プレミアリーグWESTで開幕から5連敗を喫し、一時は降格の危機を危ぶまれた静岡学園(11月20日にプレミアWEST残留決定)。その後、チーム内競争は激化。天野自身も「スタメンを外れてからサブに回ることが多くて。それでも腐らずに 絶対スタメンに出るっていうのを目標にやってきました」と振り返る。
腐らず強い気持ちを持って取り組んだ末、掴み取った栄冠。「一番の目標は全国優勝することなんですけど、昨年は2回戦で敗れてしまってるんで、そこは絶対突破して全国大会で優勝できるように頑張りたいと思います」。
天野自身にとっては「1年生の時こそ長かったが、その後はあっという間」だったという3年間。集大成となる最後の選手権が天野本人にとって長い日々になる様に切に願う。
(文・写真=西山和広)
▽第103回全国高校サッカー選手権静岡予選
第103回全国高校サッカー選手権静岡予選