菅野とCBを組む武田渉吾(3年)は、「意識的に前へ出て相手をつぶすのが自分の強みで、菅野はカバーリング能力がすごく高い。もっと互いの良さを出すこと、チームとして積極的な守備をすることを心掛けました」と話し、昌平セカンド戦後の2戦連続無失点に胸を張った。
山本監督は昨年の全国高校選手権予選準決勝で浦和南に完敗すると、フィジカルの弱さを痛感。3カ月ほどかけて肉体改造に取り組んだことで、守備の強度やセットプレーの強さに結び付いたという。
指揮官は“最優秀選手”に小山を選んだ。「ゴールも一番多かったし、中盤で(相手ボールを)刈り取る仕事をしてくれたのが本当に大きかった」と目を細めた。
リーグ戦でチーム最多の15点を挙げた小山だが、「ボランチは攻めより守備をするのが大前提ですからね。当たり前のことをしただけです」とさらり言ってのけると、「今年はどんどん前に進出してゴールを狙うことを目標にしました」と所期の目的を達成して満足そうだ。参入戦については「勢いなら負けない。相手は強いが、いつもと変わらぬ試合をして勝つだけ」と、いつもと変わらぬ強気な姿勢を示した。
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