そう振り返る主将のDF28阿部慎太朗(3年)は続ける。「琉球の監督になると聞いてショックもあったのですが、ユースのテーマがチャレンジ&ポジティブ。ひらさんはいつも僕たちにチャレンジしろと仰ってくれていたので、ひらさん自身がチャレンジするのは当たり前。悲しい気持ちはあったのですが、応援したい」。

 平川監督のラストマッチを制し、4年ぶりのプレミア復帰が決定した直後。最後のミーティングでは「満足しないでほしい」と選手に伝えたという。「(負けた)京都の選手たちはあれだけ大泣きをしていた。昨年、自分たちは大泣きするほどの悔しさがあったから、ここまで成長できたけど、プレミアに行けたことで満足していたら、恐らく京都の選手たちに越されるよと話しました。これで終わりじゃないし、ここからが逆に難しい。嬉しかったで終わった後にどれぐらい努力できるのか。本当に悔しさを味わった奴らより努力できるかは難しい。そこをやってくれと伝えました」(平川監督)。

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