興國Bイレブン

 「やっぱり守備が一番成長できたと思います。90分きつい中でも前からハードワークして、どれだけ後ろの選手を楽にプレーさせられるか。FWとしてプロを目指している中で、守備の貢献度もFWの価値を上げる。そこはこだわってやってきた。FWの中でも体格が小さい方なので、自分の背中でどれぐらい相手が来ているかや、背中で自分から捕まえにいったり、収めるだけじゃなくて、収めてからファウルをもらえるために身体を入れ込むことだったり、3年間を通してずっと練習からチャレンジしてきたのもあったし、こだわってやれる環境だったので、興國だから成長できた部分でもあると思います」

 興國での3年間で成長できた部分はこの試合だけ見ても明らか。屈強なDF陣に対しても小さな体でボールを収め、その俊敏さで相手を苦しめた。

 「高卒でプロになれなかったですが、大学でもサッカーを続けるので、プリンスに上げれたという経験や、インターハイや選手権という大舞台で、ベンチやピッチに立てた経験を生かして、大学でもやっていきたい」

 大仕事をやってのけた直後でも白石の表情からは満足感は感じられない。意識はすでに次のステージへ向かっているようだった。

 (文・写真=会田健司)

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