所沢中央高校・諸井雄一コーチ
埼玉県立所沢中央高校サッカー部に異色のキャリアを持った指導者がいる。諸井雄一教諭はサッカーの選手経験こそないが、監督、コーチとしての指導歴は14年になる。「公立校でも面白いと言われるチームをつくりたい」と昨春赴任した新天地での目標を口にする。
埼玉県入間市出身の諸井コーチは小学校から野球に熱中し、狭山ヶ丘高校では外野手として活躍した。しかし関東学生リーグ1部の強豪、獨協大学進学後は“異業種”のラクロスに取り組み、2年生の時にはU-20関東選抜の一員に選ばれ、各地区の選抜で争う全国大会を制した。
なぜ、なじみの薄いラクロスを始めたのか? 「野球ではなし遂げられなかったので、1度くらいは何かで頂点に立ちたかったんです。ラクロスは大学から始める初心者がほとんどで、練習した分だけ力が付いて上達するスポーツ。これがだいご味のひとつでした」
2028年のロサンゼルス五輪では、開催都市提案による追加種目として実施される。