「去年は最高の景色を見に連れて行ってもらったので、今年は俺が最高の景色を見せてあげたいと思っていましたけど、インターハイもプレミアも選手権もなにもできていなくて。引っ張ってやるって思いだけ強くて、結果何もできていないので、本当に悔しい一年でした」
昨年、2年生でポジションを掴み、ロングスローは"小沼キャノン"と呼ばれ話題を集めた。選手権では優勝メンバーに名を連ねた。今年はキャプテンを任されたが、インターハイではベスト8、プレミアリーグEASTは8位と結果を残せず、残されたこの選手権で優勝することが至上命題だった。しかし結果はまさかの初戦敗退。
青森山田DF5小沼蒼珠(3年)
「歴史ある青森山田高校の主将を務めさせてもらえて光栄でしたし、ディフェンディングチャンピオンとして選手権に出られたことも光栄でしたが、そこで結果を出せなかったので、弱い代のキャプテンになってしまった。強い山田をより知らしめるのがキャプテンの仕事だと思っていたので、本当に悔しい」
高みを目指していた分、落胆は大きい。それでも数々のプレッシャーを背負ってきたことで、大きな成長を遂げたはず。2ゴールでこの試合の主役となった高川学園のFW大森も「(青森山田の)他の選手とは"やれる"と感じましたが、小沼選手は強かった」小沼の迫力は別格だったとコメントを残した。
▽第103回全国高校サッカー選手権
第103回全国高校サッカー選手権