東海大相模イレブン

 内容が悪くても勝ち切るのが強いチームと言われるが、この日の東海大相模はまさにそれ。その後は落ち着いてゲームをコントロールし、試合を終わらせた。

 初出場とは思えないような勝ち方に「狙ってはいましたけど、そんな簡単にいくものではないですし、力があっても力を発揮できなくて初戦で負けるってことも十分考えられたので。なので本当に落ち着いてるんですよね彼らが」と指揮官も選手たちの落ち着きにように驚きを隠せない。

 これで今年のインターハイ16強を超える8強入り。夏の甲子園で8強入りした野球部の成績にも並んだ。有馬監督もその野球部を引き合いに出し「野球部が甲子園で浮ついていない姿を見て、『お前らも落ち着け。浮つくな、地に足付けろ』って言ったものの、ここまで高校生が一戦一戦成長していくんだなと改めて思いますね」と選手たちの成長の速さに感心した。

 それでも内容的には楽観視できないことも確か。「先制した後は全然いいところがなかった。相手にボールを握られて、ラインが下がってしまった。ちょっとストレスを抱えていました」反省も口にした指揮官。

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▽第103回全国高校サッカー選手権
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