「彼のドリブルは武器。滋賀県内でもなかなか止められない」と指揮官に言わしめる決勝で先制ゴールを挙げた岡浩平(新3年)は「これまでは苦しい時間帯に失点してしまうことが多かったが、この遠征を通してチーム全体で改善策を共有し、それを実現できたことが大きな収穫」とチームの仕上がりに手応えを感じていた。そして最終学年を迎える2025シーズン。岡は「昨年度はインターハイも選手権も早期敗退の悔しさがある。もっとやらなければいけないと自覚しているし、自分がチームを引っ張って全国に連れていきたい」とチームの中心選手としての強い自覚を口にした。

　間もなく迎える新シーズン。水口の目標は、プリンスリーグ昇格だ。夘田監督は「参入戦を突破し、今年こそはプリンスに上がれるように頑張りたい」と意気込めば、キャプテンの梅田も「昨年はピッチに立っていたが、昇格を果たせなかった悔しさがある。今年こそは、昨年の3年生の思いも背負って必ず昇格したい」と強い決意を口にした。

(文・写真＝古部亮)