「渡邊先生から縦に仕掛けて攻撃の時間を作れって言われて、自分の武器もドリブルなので、縦で仕掛けてそのままクロス、切り返してもう1回クロス、そういう自分の武器は出せたと思います。普段、僕は右サイドハーフやってるので右足でクロスって感じなんですけど、左足も最近練習中で、あそこは切れるって自信があって相手を見たら、『これ飛びかかってくるな』と思ったので左足で切り返しました。

　とは言え、滑りやすく踏ん張りの効きにくい土のグラウンド。おまけにわずかな起伏がボールに微妙な変化を与える。しかし、このプレー以外でも加賀美は随所で正確なドリブルとトップスピードを披露した。

　「普段、厚木北高は練習場が土なので慣れっていうのはあって、あまり気にしなかったです。それは人工芝、天然芝の方がやっぱりサッカーはしやすいなと思いますけど(笑)」

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