そしてもうひとつ際立ったのが、ボールを予測する能力。

 「僕はボールがどこに落ちてくるかとか、どこにボールが抜けたり、パスが来るかとかを予測するのが得意で、『ここ危ない』と思ったらすぐそこにカバーリングしたり、声を出したり、常にゴールを狙って、ゴールを見ながらプレーすることは意識してます」

 そんな加賀美だが、中学時代はFC多摩に所属、仲間の多くは強豪私学に進んだ。彼自身も同様に誘いがあったが、親御さんと話し合い、敢えて片道2時間かかる厚木北を選んだ。

 「みんなは私立に行ったりしていて、自分も私立に行こうと考えてたのですが、やっぱり公立で全国に行ったらかっこいいなと思って。中学の時に学校探しをしていた時に、神奈川県で厚木北高校が強いと感じて、その後、日大藤沢にギリギリで負けた試合を見て『自分が出て勝ちたい』って思って選びました。『自分は公立で頑張ろう。その代わり絶対優勝してやるぞ!全国出たい』っていう気持ちで入学しました」

▽令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選
令和7年関東高校サッカー大会神奈川予選