昨年度の第103回全国高校選手権代表で、6度目の優勝を狙う正智深谷は昨季のレギュラーが全員卒業。それでも全国選手権には当時1、2年生だった5人が登録され、主将のDF長南結人(3年)とMF岸田琉来(2年)は1、2回戦に途中出場した。MF坂井直人(3年)も2回戦の後半21分から登場している。経験者の3人がチームを引っ張ることになるが、S1リーグ開幕戦で負傷した長南の回復具合がやや気になる。FW白井匠(3年)の得点力、MF岩谷嘉利武(2年)の配給力を軸に勝ち進むと、準々決勝で武南との対戦が予想される。

 昨秋の全国高校選手権予選で準優勝した浦和学院は当時の主力がほとんど抜け、レギュラーで残ったのはMF平昭一哉(3年)だけ。しかし有能な素材を抱え、復帰したS1リーグでは昨季優勝の聖望学園を3-2で下し、昌平セカンドとも2-2で引き分けるなど粘り強さが特長のチームだ。平昭を軸に昨季も試合に絡んだ市川輝や本田優生(ともに3年)の両FW、長岡璃空(3年)と北山陸(2年)の両DFがけん引したい。

 新人大会ベスト8で、昨季のS1リーグ王者の聖望学園も有力と見る。背番号10を付け、2年生で唯一のレギュラーだったMF田中翼(3年)は、今年もトップ下を担当。主将になった今季もゲームを組み立て得点にも絡む大黒柱だ。

 新人大会4強の浦和南はS1リーグでは連敗スタート。自慢の堅陣が2試合で7失点と、らしからぬ内容なのが気掛かりだ。MF八木航汰(3年)は決定力が高く、右SB稲垣嶺(3年)のロングスローなど、得意のセットプレーをフル活用したい。

 昨年準優勝の東京成徳大深谷は、CB佐々木亮(3年)ら昨季の主力が5人健在。ウイングバック山谷康太朗(3年)の馬力のあるドリブルと超ロングスローは大きな武器になる。昨秋の全国高校選手権予選8強の埼玉平成は、アンカー伊勢亀譲(3年)のパス出しやFW新田礼人(3年)の得点力に懸かる。堅守の細田学園が持ち味を発揮し、優勝争いに絡むのかにも注目したい。

 S2リーグで2連勝中の川口市立と狭山ヶ丘も力があり、市立浦和、浦和東、立教新座、埼玉栄のS2リーグ勢がどこまで上位に食い込むのか。ここにも目が離せない。      

(文・写真=河野正)

▽令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選
令和7年関東高校サッカー大会埼玉予選