それでもやはり試合が始まるとピッチ状態は影響した。さらに八戸西の選手たちがリスクを避けるシンプルなプレーを選択したことで、試合はより難しくなった。そして21分にはワンチャンスを決められ先制を許した。

 それでもMF15藤原栄之郎(3年)のゴールですぐさま同点に追い付くと、後半立ち上がりにはFW9深瀬幹太(3年)が勝ち越しゴール。試合終盤にはMF10小山田蓮(3年)のダメ押し弾で相手をねじ伏せた。

 相手に何もさせずに圧倒する。青森山田が目指す形にはまだ一歩届いていない。そこには「やっぱり県大会では相手が必死に守ってくるし、少ないチャンスをモノにしようという戦い方をしてくるとミーティングでも伝えてはいるんですけど、頭と体が上手くリンクしないところがあって」と指揮官が語ったように、まだ県大会での戦い方にシフトチェンジが上手く出来ていない面があるようだ。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選