さらに正木監督は「トーナメントとリーグの違いもそうだし、つい4日前か5日前には流経と死闘のようなゲームを繰り広げていましたので、プレッシャーや強度も変わってくるところでの戸惑い。これは毎年抱えている問題」とプレミアとインターハイ予選との違いに対応するのは簡単ではないと話した。

 そんな難しい状況の中でもあと1勝で全国という舞台に辿り着くのが絶対王者。「痺れを切らさずにやってきての連覇なので。これはうちにしかわからない難しさかもしれないですけど、深瀬なんかは今日も後半は良かったし、切り替えられている選手もいるので、明日はその人数が増えて、勝ち切れるように準備できればと思います」と正木監督は徐々にトーナメントでの戦い方に適応できてきていると手応えを口にした。

 試合を支配しながらも1回のミスで先制され、時間も35分ハーフと短いレギュレーションの中、焦って自滅してしまうような展開もあったかもしれない。それでも自分たちの力を信じ、焦ることなくやるべきことを続ける。そうやって手にした決勝進出。この経験が選手たちを大きく成長させる。

▽令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選
令和7年度全国高校サッカーインターハイ(総体)青森予選