青森山田の正木昌宣監督(写真＝会田健司)

　「今日いっぱい応援してくれた選手たちもいますので、もう一度誰かに頼るのではなく、部員全員で強い青森山田になれるようにもう一回頑張りたい」

　この敗戦に落ち込むのではなく、チーム全体が奮起し、一からまた新たな青森山田の歴史を創っていく。

　「プレミアから続いている決定力(不足)のところ。一番はやはりセットプレー。過去の先輩たちはこういう苦しい試合でもセットプレーで勝ち上がってきた。そういうところでいくとセットプレーを含めた得点力のところにもっともっと磨きをかけていかないと。プレミアでもこういうゲーム展開はよくあるので、次の6月22日、市船とプレミアが再開するので、そこまでにきちっと流れの中から、そしてセットプレーでも点を取れるように意識してやっていきたい」

　再起に向け、セットプレーを含めた得点力を課題に挙げた正木監督。この悔しさを糧に。重圧から解き放たれた青森山田はさらに強くなり王者に返り咲く。

　(文・写真＝会田健司)