「選手のピチピチする姿を見るための大きなヒントになりました」と声を弾ませる生方コーチは、「楽しむ、楽しませるが養和のキーワード。自分も一緒に楽しむことが大切だと知りましたが、そのためにはどんな指導や声掛け、振る舞いをしたら選手も自分も楽しいのか、ということを日々考えるようになりました」と自らもクラブに育ててもらったと感謝する。
三菱養和の指導哲学は①基本の重視②個性の尊重③自立の支援-というのが3本柱だ。止める、蹴るの基礎をきちんと身に付けた上で、個のストロングポイントを伸ばし、ピッチ外でも社会性のある人間を育てることを追求する。
この中でも生方コーチは特に個性を重視し、選手に唯一無二の武器を持たせるための声掛けに余念がない。確かにOBの顔触れを見れば、そんなポリシーも理解できる。

